2013年5月29日水曜日

麺は中華かイタリアンなのか?ついでにパン

 いよいよ明日からブルガリア行きだというのに、まだブルガリアのことをきちんと書けていない。そのかわりに余計なことばかり書いているが、今日でこれも書き納め。そう割り切って思いつきを書き連ねてみる。
 
 四十を過ぎて急に麺や粉ものが好きになった。昔からそばは好きだったが、ここへ来てうどんやそうめんも好きになった。今や晩飯も麺の方が多いくらいだ。それで、出発直前の今日は、麺についての連想。そしてブルガリアでも麺を食べてみたい。

 思えば麺に取り憑かれたのは上海訪問からだろうか。日本のステレオタイプな拉麺と違い、中国の麺は具材に縛られない。基本のスープは至って素朴(豚骨だが、うすーい上澄みのスープ)。そこに多様な具材が用意されている。例えば雪菜(日本の高菜のようなもの)とタケノコの炒め物、例えば肉団子というように*。


上海の「呉越人家」というレストランで食べた麺。
すっきりとしたスープに麺が浮かんでいる。
右上にあるのがトッピング。これは上海蟹の蟹粉とエビだったか。
これで、30元(450円)しなかったと思う。

 石毛直道の『麺の文化史』には、中国で発生したとされる麺がイタリア(パスタ)に向かう麺の歴史が考察されている。しかし、この麺の2大消費地をつなぐ地域、特に南アジアのあたりは、石毛の本でも失われた地域となっている。ブルガリアは南アジアというわけではないが、このあたりはどうも麺といえばパスタになる可能性が高いようだ。固有の麺はあるのだろうか。



ノルウェーで食べたムール貝てんこ盛りのパスタ。
失われた地帯かどうかはわからないが、たしかにノルウェーでも麺といえばパスタだった。
ただし、前に書いたように本当に高かったのであまり食べ歩いておらず、
未知のものがある可能性を残している。1人前なのに2500円(涙)
ただし、量はこれでもかというくらい多い**。

 さらに粉もの。麺も粉ものの内だが、お好み焼きのような、いか焼きのようなものは世界にたくさんある。複数の本に紹介されているブルガリアのバニッツァもパンというか粉もののジャンルだろう。(写真は滞在中に!)。
 
 もう一つ、粉もので忘れてならないのがパン。ブルガリアには人を歓待するために、あるいは祝祭のためにパンを焼く習慣があるらしい→ココ。本を見ても、結婚式の時に焼かれるパンは、表面に見事な模様がつけられていた。読んだ中では、文化史な説明はなかったが、このあたりの風習なのだろうか。どちらかというとイスラム文化圏の習俗なのだろうか。
 
 昭和16年生まれの父はパンがむやみに好きである。それもコッペパンのような味気のないパンをバターも塗らず、トーストもせずにほおばる。あんなモサモサしたものをよく食べるなと思うのだが、本人は至って平気だ。おまけに、葬式には生花の代わりにパンを入れてくれと言っている。コッペパン、コロッケパン、サラダパンあたりがお好みらしい。ブルガリアでは実は大まじめな話なのかもしれない。

おまけ

 出発前日なのに、仙台に出張してしまった。お昼に時間が少し空いたので、仕事場を抜け出して近くのハンバーグ屋でお昼をとった。うまいけど体重が。



*意外だったのが、ラーメンについての理解。中国に行くまでは、私はラーメンとは中華なのだとばかり思っていた。しかし、そうではない。日本で我々が食べているラーメンは、彼の地では「日式ラーメン」、つまり日本風ラーメンである。では、拉麺とはなにかというと、文字通り小麦粉をこねて引っ張って麺を作る形式の麺である。上海以外の地ではそれをなんというか私にはわからないが、蘭州拉麺といって、回教徒が作る牛肉スープの拉麺だった。中国にはこの拉麺以外にも多数の魅力的な麺があり、ここでは書けないので別の機会に。あるいは他の誰かに。

**ノルウェーの食といえば、トナカイの肉が名物というので、結構有名な店に行って食べたことがある。見た目は↑の仙台のハンバーグと似ているのだが、肉の味はもっと濃厚で例によって1人前とはいえない恐るべき量なので、私には辛かった。

※麺といえば、最近のラーメンは豚骨ばかりで困る。このところ豚骨ラーメンを食べるのが辛くなってきて、極力避けている。でも、20代のころは京都のアパートのそばにこってりとんこつで有名なラーメンや(天○一○)の本店があって、そこに時々いったものだった。ただでさえこってりなのに、「こってり」と「あっさり」だったかの選択肢があった。一般的な感覚ではどちらも「とてつもなくすごくこってり」か「すごくこってり」的な区別なのだが、あれはあれでよい。そういえば京都のラーメンって、豚骨が多かったが、あれはなぜだろうか。最近は京都に限らずどこでも豚骨ばかりだが。

※ばたばたして両替を忘れていた。気付けばユーロが130円台。手元に90ユーロ発見。でも、結局空港で両替か。

2 件のコメント:

  1. 天◯一◯、近くに店舗がないためまだ一度も行ったことがありません…
    ラーメン好きなので、一度は行きたいですね。
    いよいよブルガリアへ出発ですね。楽しんできてください!!

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  2. 川端くん

     コメントありがとうございます。無事到着です。
    天◯一◯、埼玉にはありますよ。

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